産地速報・今年の出来具合
天下富舞(てんかふぶ)の等級と値段|2026年 最高等級「天下人」は初競り2個111万円
この記事を書いた人
(株)浜中屋 バイヤー 余語 敏和(よご としかず)
バイヤー歴25年
山形県鶴岡市で贈答ひと筋70余年の果物百貨店「浜中屋」の仕入れを担当。
2026年10月29日の朝、岐阜県のブランド柿「天下富舞(てんかふぶ)」の初競りが行われ、最高等級の「天下人(てんかびと)」2個が111万円で落札されました。昨年に並ぶ過去最高値で、1個あたり55万5千円。果物の初競りの中でも、毎年ニュースになる別格の柿です。
この記事では、天下富舞とはどんな柿なのか、「天下人」「大将」「武士」の等級は何が違うのか、贈り物にはどれを選べばよいのかを、果物屋のバイヤーの目線でお伝えします。
天下富舞(てんかふぶ)とは
天下富舞は、岐阜県農業技術センターが開発した甘柿「ねおスイート」のブランド名です。糖度の高い「新秋」と、サクサクした食感の「太秋」を掛け合わせて生まれ、2017年(平成29年)に品種登録されました。
名前は、「天下布武」を掲げ「岐阜」の名付け親とされる織田信長にちなんだもの。「手に取ったすべての方に富が舞い込むように」という思いが込められています。富有柿の発祥地・岐阜県が、満を持して送り出したブランド柿です。
収穫期は10月下旬から11月上旬と短く、選果場で検査員が一玉ずつ検査し、基準を満たしたものだけに認証シールが貼られます。
天下富舞の等級|「天下人」「大将」「武士」の違い
| 等級 | 糖度 | 大きさ・外観 | 詰め方 |
|---|---|---|---|
| 天下人(てんかびと) | 25度超 | 3L(300g)以上・外観が特に優れたもの | 2玉詰め |
| 大将(たいしょう) | 20度超 | 3L(300g)以上・外観が優れたもの | 3玉詰め |
| 武士(もののふ) | 20度超 | 黒く力強い条紋があるもの | 化粧箱・一段箱 |
一般的な甘柿の糖度は15度前後といわれます。天下富舞は一番下の「武士」でも20度超が条件なので、どの等級でも十分に甘い柿です。「天下人」はその中から、糖度25度超・300g以上・見た目も申し分ないものだけが選ばれる、まさに頂点の等級です。
【浜中屋 バイヤー評価】目利きワンポイント
初競りの値段は、その年の豊作や産地の繁栄を願う「ご祝儀相場」の意味合いが大きく、普段の店頭価格とは別物です。天下人はあまりにレアすぎて、当店では予約販売ができない品物です。話題性もあり、天下富舞の名前を知る方も増えてきましたね。当店では取り扱い6年目になります。出回る時期は12日前後と短く、話題になったと思ったら、すぐに終盤を迎えます。
天下人の初競り価格の推移
天下人の初競り価格は、年を追うごとに上がってきました。主な記録は次のとおりです(いずれも2個の価格)。
- 2018年:54万円(税込)
- 2021年:86万円
- 2022年:100万円
- 2025年:111万円
- 2026年:111万円(昨年に並ぶ過去最高値)
2026年は昨年と同じ111万円。2年続けて過去最高値の111万円で落札され、天下富舞への期待の高さがうかがえます。
贈り物にはどの等級を選ぶ?
「天下人」は初競りでしか見られないような特別な柿ですが、同じ天下富舞の「大将」「武士」も、糖度20度超という厳しい基準をくぐり抜けた柿です。浜中屋では、贈答向けに「大将」と「武士」をご用意しています。お届けは11月中旬ごろです。
【浜中屋 バイヤー評価】目利きワンポイント
3玉入りの「大将」は、こちらもレア品のため、すぐに完売してしまいます。玉数の多い「武士」は安定して入荷しますので、こちらが一押しです。
天下富舞のご購入はこちら
糖度20度以上。大きさと玉数のバランスが良い贈答サイズ。
糖度20度以上。ご家族でたっぷり味わえる玉数。
一玉300g以上・外観の優れた上位等級。改まった贈り物に。
- 2026.11.01
- 13:47













