バイヤーの目利き
ラ・フランスの食べ頃の見分け方|追熟のコツと保存方法を山形の果物店バイヤーが解説
この記事を書いた人
(株)浜中屋 バイヤー 余語 敏和(よご としかず)
バイヤー歴25年
山形県鶴岡市で贈答ひと筋70余年の果物百貨店「浜中屋」の仕入れを担当。
果物百貨店 浜中屋でバイヤーをしている余語です。山形では今年もラ・フランスの収穫が終わりました。
ラ・フランスは「いつ食べればいいのか分からない」と言われることの多い果物です。せっかくのラ・フランスも、食べる時期を間違えると、硬くて酸っぱかったり、中が傷んでいたりします。バイヤーとして25年、毎年山形のラ・フランスを見てきた経験から、食べ頃の見分け方と、おいしく食べるためのコツをご紹介します。

この記事でわかること
- ラ・フランスに「追熟」が必要な理由
- 食べ頃の見分け方(色ではなく「首」で見る)
- おいしく追熟させるコツと保存方法
- 切り方とおすすめの食べ方
- 贈り物にするときの注意点
ラ・フランスは「追熟」が必要な果物
ラ・フランスは、木になったままでは熟しません。硬い状態で収穫し、低温で保管したあと、常温に置いて少しずつ熟させます。これを「追熟(ついじゅく)」といいます。
お店に並んだり、お手元に届いたりした時点では、まだ食べ頃前のことがほとんどです。届いてすぐに食べず、数日〜1週間ほど様子を見るのが基本です。
浜中屋では、お届けするラ・フランスに「食べ頃の目安日」を記載しています。目安日を参考にしながら、次にご紹介する見分け方で、実際のやわらかさも確かめてみてください。
食べ頃の見分け方は「色」ではなく「首」
ラ・フランスは熟しても色があまり変わりません。緑色のままでも食べ頃になっていることが多いため、色で判断するのはおすすめしません。
見分け方① 軸のまわり(首)を軽く押す

軸のつけ根のまわりを指で軽く押してみて、少しやわらかく感じたら食べ頃のサインです。硬いうちは、まだ早いです。
見分け方② お尻のまわりを軽く押す
果実の底(お尻)のまわりも、食べ頃になると少しやわらかくなります。首とお尻の両方がやわらかくなっていれば、食べ頃と考えてよいでしょう。
見分け方③ 香りが強くなる
食べ頃が近づくと、甘く華やかな香りが強くなってきます。
こうなったら熟しすぎ

全体がぶよぶよにやわらかい、皮にしわが寄っている、という状態は熟しすぎです。中が茶色く傷み始めていることがあります。
【浜中屋 バイヤー評価】目利きワンポイント
他の西洋梨より食べ頃が分かりにくい品種です。お店の人から聞くのが一番いいのですが、参考にしてください。押すときは、指の腹でそっと触れる程度で十分です。強く押すとそこから傷みが進みます。毎日同じ力加減で触っていると、「昨日より少しやわらかい」という変化がわかるようになります。
おいしく追熟させるコツ
- 置き場所:直射日光の当たらない、涼しい室内(15〜20℃くらい)
- 毎日さわって確認:同じ箱でも熟すスピードは1個ずつ違います
- 食べ頃になったら冷蔵庫へ:冷やすと熟すのがゆっくりになり、冷たくておいしく食べられます。冷蔵庫に入れたら2〜3日のうちに食べきりましょう
切り方と食べ方
基本の切り方

- 縦半分に切り、さらに4〜6等分のくし形に切ります
- 芯の部分をV字に切り取ります
- 皮をむいて、食べやすい大きさに切ります
食べ頃のラ・フランスは果肉がとてもやわらかいので、よく切れる包丁でやさしく切るのがコツです。食べる30分〜1時間ほど前に冷蔵庫で冷やしておくと、甘みと香りがより引き立ちます。
おすすめの食べ方

- そのまま:まずは冷やしてそのまま。とろける果肉と香りを一番楽しめます
- ヨーグルトやアイスに添えて:朝食やデザートに
- 生ハムやチーズと合わせて:ワインのおともにもよく合います
- コンポートやジャムに:少し熟しすぎてしまったものは、加熱して楽しめます
贈り物にするときの注意点
ラ・フランスは、届いてすぐに食べられる果物ではありません。贈るときは、お相手に「食べ頃になるまで数日置いてください」とひと言伝えておくと、一番おいしい状態で味わっていただけます。
【浜中屋 バイヤー評価】目利きワンポイント
お歳暮でラ・フランスを贈るなら、お相手が食べるタイミングまで考えて日にちを選ぶのがおすすめです。届いてから数日〜1週間で食べ頃になるので、年末の集まりに合わせたい場合は少し早めのお届けが安心です。
浜中屋のラ・フランス
浜中屋では、山形県産のラ・フランスを4種類ご用意しています。ご自宅用にも、お歳暮などの贈り物にもお選びいただけます。
- 2026.11.01
- 13:46
- バイヤーの目利き













